資料館 第4回
近鉄通勤車のちょっとした知識
今回は写真資料とは少し目先の違うものになります。
近鉄通勤車、ラビットカー以後に製造された4扉車の豆知識というべき部分について語りたいと思います。
1957年9月に近鉄初の4扉通勤車として登場したラビットカー以来連綿として継承されてきたこのスタイルの年次変化などをここでは取り上げます。

(その1)ラインデリア新造車の窓はかつてガラス製のノブを持って窓を開閉する方式でした。 また2680系は2600系と扉間や車端の設計サイズが同じことや、座席配置まで同じ(1979年に名古屋線に転出したときに2610系と同じ座席に取替えするまで補助席つきであった)ことなどもあいまって1992年の更新まではこのタイプの窓を持つ唯一の冷房新造車でした。(現在は名古屋線の1810系に残るのみ)

(その2)第3回で紹介した2800系や2000系までの通勤冷房車の側面表示幕ですが、これのサイズや枠の形には数種類あります。 施工時期、工場によって枠が太い、細い、四隅が角ばっている、丸い場合が存在します。 昭和58年ごろの改造車はいずれもサイズが大きいもので、6000系や2400系はこれに加えて四隅に角があるタイプでした。

(その3)2800系の16・17編成や2000系3次車はパンタグラフの位置が車端に45センチ、つまりHOゲージのサイズでは5.6ミリ、Nゲージのサイズではちょうど3ミリ寄って取り付けされています。 屋根上の配管ももちろん違います。 写真をまだ撮影していないのですが近日撮影して資料集をアップする予定です。

(その4)近鉄南大阪線の車両は大阪・奈良線とは妻板の引き通しの位置が逆向きに作られているのですが、屋上配管は6020系や6200系ではキットのものをそのまま使って大丈夫です。 実際に逆転しているのは6600系以後の形式で、屋上配管の電気側と空気側が標準軌線用の車両とは逆転しています。

(その5)近鉄電車の運転台に主回路電流計はありません。 主回路の高圧を運転台に引き込むことは保安上危険であるということが理由です。 

(その6)6000系の旧6900系編成とサ6109、サ1550型およびモ8459の運転台撤去側の前方からのサイズは348−880−237-880-750(すべてミリ単位)です。 

(その7)奈良線と大阪・名古屋線とではかつて線区の区分のために車両の向きと床下機器配置が違う以外に、電気連結器の芯割当及びノッチ指令方式が異なります。
南大阪線も奈良線と同じノッチ指令方式です。

(その8)1480系の中間電動車は3200系登場まで4扉通勤車では唯一前後対称の窓配置を持っていました。しかし昭和41年に奈良線8000系に中間車が増備され、この時点で製作工程の合理化を図るべく先頭車を基準にした窓配置が採用されるようになりました。 3200系以後の形式はアルミ型材の都合で再び前後対称に戻りました。

(その9)8000系の60番台の車両は4連化される時点で中間車もベージュ色に青帯で登場した編成がありました。

(その10) 奈良線8000系で、一時期ピンク色に塗装された車両が存在しました。 8047-8547と8051-8551です。


今後話題を見つけ次第追加してゆきます。

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